始まり

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キーンコーン  カーンコーン 授業終了のチャイムが、学校中に鳴り響く。 その音を聞いて、即座に立ちあがったのは私だ。 「起立!!礼!!!ありがとうございました~!」 間髪入れない号令をしてから、私は鞄を持ちその場を離れる。 「立川~《タツカワ》!!」 ドアから出る瞬間に担任に引き留められて私は体をドアの外に置いたまま 「今からクラブ!!先生の話聞いてる暇ないの!ごめんね、先生!」 一息でそう言い、軽く先生に 手を振ってから教室を後にした。 「あ!立川!!」 「先ー生。南に何言っても意味ないよ」 呆れたようなその声に クラスの中から《そりゃそーだ》と、小さな笑いが起こった。  
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