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…天才の考えている事は分からん。いや、アカネだけに言えることなのだろうか?
っていやいや、そんな事言っている場合じゃないだろ!どうするよ自分?
元の種を撒いたのは自分、兄として暴走した妹を止めるべく決断した行動とは、
「………周りの人に迷惑をかけないのを願うばかりだな」
アカネと一緒に座っていたベンチに寝そべり目を閉じる。いい変えれば放置である。兄の責任?何を言うか!アカネの事を信頼しているからこそこうしてのんびりできるのだ。多少外見が変わってもどうせ適当にあしらっておけばいい。
俺はひたすら前向きにポジティブに…寝る。
「ん…結構寝ちまったな」
周りも暗くなった数時間後、目をこすり起き上がる。
「…?」
目を開けて視界に入ったのは皮衣を着衣したアカネでも露出バンバンなセクシーなアカネでもなく…冷たい銃口であった。
まさか…サイボーグに感づけられた?!
危機を悟り顔を上げる。
しかしその顔を見上げふう、と胸を撫で下ろす。それはアカネの姉としての関係を築いている人物、リンであった。
「何だよ、リンか。いくら何でも寝起きにそんな物騒なもん突きつけんなよ。悪いじょう…だん」
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