回想

1/1
前へ
/11ページ
次へ

回想

薫くんはバンドマンの後輩だった。 すごく良い子で、敵なんか作らないタイプで、真面目で優しくて、一緒にいて安心できる後輩。 それがある日突然立場が変わってしまった。 薫くんの一言 『ずっとずっとバンドをする前から憧れてました。付き合って下さい。』 私たちは先輩後輩から、恋人になった。 薫くんはバイトが終わると終電で私の家まで来てくれる。 私はキャバ嬢なので度々彼を何時間も待たせたりしていたが、彼は嫌な顔一つせず、 『お疲れ様』 そう言って優しくキスしてくれた。 毎日幸せでバンドも順調で楽しくて仕方なかった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加