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回想
薫くんはバンドマンの後輩だった。
すごく良い子で、敵なんか作らないタイプで、真面目で優しくて、一緒にいて安心できる後輩。
それがある日突然立場が変わってしまった。
薫くんの一言
『ずっとずっとバンドをする前から憧れてました。付き合って下さい。』
私たちは先輩後輩から、恋人になった。
薫くんはバイトが終わると終電で私の家まで来てくれる。
私はキャバ嬢なので度々彼を何時間も待たせたりしていたが、彼は嫌な顔一つせず、
『お疲れ様』
そう言って優しくキスしてくれた。
毎日幸せでバンドも順調で楽しくて仕方なかった。
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