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そんな…?!
もう何時間もたってるのに!
ベランダから顔を出すと、マンションの目の前にある大きな公園にある真ん中のベンチで、誰かとぼーっと電話をしている薫くんの姿が生い茂る木の間から見えた。
私は何故か胸が痛くなったのを覚えている。
薫くんにメールをする。
『今日わありがとうね!もう家ついたかな?』
ピピピ
『まだついてない。いいよ。』
『話しあって決めた事だけ、ど辛くない?』
返事を待たずにもう一通送った。
『別れる?』
ピピピ
『メロの事好きだから別れないよ。でもちょっと辛いかな。』
私は悲しい気持ちで荷解きをした。
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