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オーラン達と別れ、ファロオは廊下を歩く。
「ん?」
目の前には、「図書室」と書かれた扉。
「ふへー、船に図書室か」
珍しく思い、好奇心に負け、扉を開く。
本棚は相当数存在し、人は一人しかいなかった。
本を読んでいたお嬢様のような雰囲気を醸し出している少女は、ファロオに気づくと、少し微笑んでおじぎした。
「こんにちは」
「ん?あ、ああ。お前もトリックスターの挑戦者か?」
「ええ。ソプラノと申します。どうぞよろしくお願いします。」
「え、ああ。俺はファロオ。よろしくな」
ソプラノはまた微笑んで、再び本を読みはじめた。
(………さて)
好奇心で入ったはいいが、ファロオは正直本は苦手だ。
ファロオはそそくさと、図書室からでた。
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