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「ブルズアイ!!と、ハードアタック!!」
「うがっ!!」
ファロオの拳が、ヤクザの一人に深く命中、そのヤクザはどっと甲板に落ちた。
「ファロオ、上だ!!」
オーランの叫び声に反応し、ファロオは上を見上げる。
「おら!」
木刀を振り、ヤクザを叩き落とす。
「うがっ……!!」
次に向かってくるヤクザの足を木刀で掃う。
ヤクザは宙に浮き、そのまま海に転落する。
「うおお!!」
さらにヤクザが飛び掛かってくる。
前後から二人ずつだ。
「ブレイクダウン!!」
叫び声を上げたと同時に、ファロオは後ろから向かってくるヤクザの頭に手をやる。
「……と、ハードアタック!!」
次に前から向かってくるヤクザの顔面に木刀をぶつける。
ほぼ同時に後ろからヤクザが殴りかかってくるが、その拳は空をきっただけで、ファロオにはかすりもしなかった。
「お、らあっ!!」
肘をヤクザの鳩尾にぶつける。
「うが!!」
ひるんだヤクザの後頭部に、すかさず木刀をぶつける。
「はあっ、はあっ……!!」
体制を整え、息を整え、巨人ヤクザを睨み。
「さあ、あとはテメェだけだ!!」
巨人ヤクザは不快そうな顔をした後、バニラを力一杯にたたき付けた。
「いっ!!」
バニラの小さな悲鳴があがる。
「お前は殺す……屈辱的に!!」
巨人ヤクザは拳をポキポキと鳴らした。
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