33人が本棚に入れています
本棚に追加
「ん…」
リンクはようやく目を覚ました
「ここは何処だ?」
周りはさっきと変わらない森
だが何かが違う
不思議な感じがしてはいたが、先程とは比べ物にならない
「エポナ、大丈夫か?」
エポナにも不思議さがわかるのだろうか、少し怯えて見えた
――ガサッ
「!」
風ではない物音がした
「何かいる!…あっちか!」
エポナに跨がり音の方へ駆けていく
しばらく走ると、森の終わりに差し掛かった
「な、なんだ、ここ?」
目の前に現れたのは広大な町
ハイラルの文化と似ている様で違う
「ほっほっほ、やはり来ましたね」
「お前は!なんでここにいる!」
姿を見せたのはあのお面屋
その手にはムジュラの仮面
「なんでとは酷いですね。私は自分の町に帰ってきただけです」
「タルミナの時から気にはなっていた。お前は一体何者だ?なぜ俺が時を越えて戦ったこと知っていた!」
「…わかりました。そろそろわけをお話しましょう。私も再びあなたの力をお借りしたいですからね」
お面屋はムジュラの仮面を眺めながらニヤついた
「…また、探し物でもしろって言うのか」
「お察しがいいですねぇ。まぁそんなところです」
「何を企んでいる!」
「人聞きが悪いですねぇ。まぁ決して悪いことではありません。きっとあなたのためにもなる。信じなさい、信じなさい」
「…まぁいい。それよりさっさと話してもらおうか」
「ほっほっほ。まぁお待ちなさい。その前に私の家にいきましょう。そこでお話しますよ。もう一つのハイラル、そしてこの町、セレスティアルについてね」
「…胡散臭いのは相変わらずだな」
「ほっほっほ。信じなさい、信じなさい」
リンクはお面屋の案内のまま、町へと足を踏み入れる。
そこで衝撃の事実を知ることになるとは思いもせずに…
最初のコメントを投稿しよう!