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一心同体である卍飛作とウルトラマンオルドの前に一個のチョコ。
今日はバレンタイン前日。平日は会えない従姉妹のユウナがくれたのだ。
「なんで、一個なんだよ」
『この姿で、私は食べられないからな。君を介して味わってくれ、と』
と言うのはオルド。そのとおり今の彼は卍に体を、βカプセルに意志を封じてるのだ。口もへったくれもない。
「いやいやいやいやいや、お前宛てなんて一言も……」
『ははは、私のような大人の男性(?)に少女が憧れ持つのはどおりと言うものかな』
「ふ、ざっけんなぁ!!」
ガンッ
卍はβカプセルを壁にぶん投げる。
『なにを取り乱している』
「お前、一口で食うから一瞬分離しろ」
『なぜ?』
「これは俺が貰ったんだ」
『ほう、独り占めする気かい? それは許せないな……』
カッ
狭い部屋が光の包まれる。
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