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ガガガガッ
ぼんやりとどうやって中に入ろうか考えていたら、いきなり門が開いた。
「遅くなってすみません。転入生さんですか?」
「え?誰?」
開いた門の先に、艶のある黒髪を肩まで伸ばした眼鏡の美少年がいた。
「申し遅れました。私はこの学校の生徒会副会長、榊原 薫(サカキバラ カオル)です」
「ふ、副会長っ!?」
副会長(腹黒希望)キターーーーーーー!!!!
やばい!想像以上にカッコイイよ!!!!
しかも眼鏡って!!!!黒髪って!!!!
俺のカツラの黒髪と伊達眼鏡とは大違い!
腹黒副会長×ツンデレ会長だったらおいしいです!!!!
「あの、どうしました?」
俺が妄想の世界に飛び立っていると、副会長が心配そうに話し掛けてきた。
「あぁ!すみません!えっと俺・・・僕?・・・いや、私?」
「クスッいつも通りの喋り方で大丈夫ですよ」
「あ、あぁ、ありがとう。」
あれ?以外と優しい?腹黒じゃないのかな?
でもなぁ、ずっとニコニコされると腹黒としか思えないんだよね
うむ、ここは一か八かで言ってみるか。
「えっと、俺の名前は有栖川 圭(アリスガワ ケイ)よろしく。それと・・・
作り笑顔やめろよ」
言ってやったぞぉぉぉぉ!!ちゃんと王道主人公っぽく言えただろうか?
てか、これ、副会長が腹黒じゃなかったら超失礼じゃね?
なんか副会長も下向いて小刻みに震えてるし・・・
謝った方がいいよな?
「あのっ「プッ」・・・へ?」
今副会長、笑った?
「フフフッ、初めてですよ、初対面の人に作り笑顔がバレたのは・・・」
「え・・・?」
ほ、ほほほほほ本当に腹黒副会長だったぁぁぁ!!!!
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