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━━彼と会ってから、どのくらいの時間が経っただろう。
私達は駐輪場に、どのくらい居るだろう。
今の季節は、春に近い冬で、外は全然寒かった。
ずっと黙って駐輪場に居るのも寒いし、私は彼に言った。
蘭「あ、あのさ大地…。大地ん家って何処なん…?
もし良かったら、途中まで一緒に帰らない…?///」
(なんかこうゆうの、慣れてないせいか照れ臭い…)
大地『えっ。ま、まぁ…いいけど…?///』
(やった!)
蘭「よおし!じゃあ大地ぃ⤴⤴!
帰るぞ⤴⤴⤴!!」
里美『だから何なんだよそのテンションw』
蘭「え?」
里美『お前テンション上がりすぎじゃね?w』
里美も彼も、何故かずっと爆笑だった。
(何がおかしいのか良く分からない…
この二人、笑いすぎじゃね?)
だけど、釣られて私も一緒に笑った。
━━━
蘭「じゃあまた明日ね里美。」
里美『え?あ、うん、また明日。』
…なんだかんだで、私と彼は里美を一人残し、途中まで一緒に帰った。
蘭「大地は家何処?」
大地『ん?いいよ、駅まで送るから。』
蘭「ほんとに!?大丈夫?」
大地『うん、へーき。』
そう言って、彼は私を駅まで送ってくれた。
駅の駐輪場に着き、私は彼に言った。
蘭「飴食べる?送ってくれたお礼…」
大地『え?ありがとう…。』
蘭「じゃあ、もう電車来るから行くね?」
大地『……あ、うん…。』
蘭「…手…貸して?最後に握手しよ…。」
大地『え?あぁ、うん…//』
私達は、別れ際に握手を交わした。
そして彼は、私が電車で帰るのを見送ってくれた。
私達はまだ付き合っていないけれど、端から見たらきっと、カップルなんだろうな…
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