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やっと気付いたのか
案外頭使うの苦手なのかな?
カンナ「それで?この森の中に魔物が居ない理由なんだけと
簡単に言うと魔物達が俺達を恐れて逃げちゃったんだよ」
エリシア「なに!?」
カンナ「それでこの森の調査に来た其処の死人達がいきなり俺達を襲って来たから殺したの」
まぁあん時は縛兎が腹を立てて勝手に暴れただけなんだけどね
エリシア「確かに此方に非があるのは解る
だが殺す必要は無いだろ!」
バクト「言った筈だ
俺達は喰うか喰われるかの世界で生きてきた
情けなどありはしない」
エリシア「だ、だが同じ人間だぞ!?魔物の相手はそうかも知れないが
何故同じ人間まで殺す必要がある!?」
カンナ「じゃあ尚更だなぁ」
エリシア「?どう言う意味だ?」
カンナ「俺達が何でこんな森で生きてきたか解る?」
エリシア「…………解らん」
カンナ「答えは簡単!
俺達はあんた達人間に此処に追いやられた」
エリシア「なっ!?」
カンナ「俺達は魔力が無い
それだけで蔑まされ
見下され
奴隷の様な仕打ちを受け
捨てられた」
エリシア「!?」
バクト「俺は貴様等ランストール王国騎士団に奴隷の様に扱われ
ある時はサンドバッグの様に殴られ、蹴られ
ある時は魔法の的として扱われた」
エリシア「ッ!?」
カンナ「俺は貴族の生まれ
生まれた時に魔力を計り
全くの0だった
それだけで名前も与えられず
父や執事やメイド達にストレス発散の道具として扱われた挙句
妹とが産まれて三年
五歳の頃にこの森に捨てられた」
まぁ母さんと一人のメイドが唯一味方だったけどね
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