1章 柏木 菜々(かしき なな)

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「智喜ー?アンタそろそろ出ないと遅刻じゃないの?」 ふと時計を見ると、7時15分。確かにもう出ないといけない時間だった。 「あぁ。んじゃ、行ってくるよ」 「兄ちゃんまた後でね」 「おう」 家から出ると、空は雲一つない青空。 智喜が行く私立佐山高等学校は、男女共学で家から電車を使って約1時間。 そんなに遠くはない距離だ。 ◎ 学校に到着。クラスを確認して自分のクラスへ。 さすがに何人かはもう席に座っていた。 自分の席を確認し、席を見ると、 そこにはにはどこの誰かもわからない女子が座っていた。
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