神様と僕

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健太 「僕は死んだみたいだ」 死の神 「そう、お前は死んだ」 健太 「あ、やっぱりか」 生の神 「まぁ、百万分の一くらい生きてるけどね」 健太 「え、生きてるの?」 生の神 「ほとんど死んでる状態だけどねん」 死の神 「宮坂健太。平成23年3月27日0時14分、死亡。死因は……」 生の神 「死因はこんにゃくを喉に詰まらせ窒息死。子供か老人か! でも、わざと噛まないで飲み込むなんて、どうして?」 健太 「いやぁ、死ねるかなぁと思って」 死の神 「よくそんな意志薄弱で自殺できたものだ」 健太 「いや、途中でやめようと思ったんすよ。マジで苦しくなってきて。でも、飲み込めなかったんすよねぇ。飲み込もうとしても食道がめりめりいってて飲み込めなさそうだったし」 生の神 「吐き出せばよかったじゃない」 健太 「結構奥まで飲み込んでたんすよ」 死の神 「そんなことはどうでもいい。宮坂健太。何故貴様がここへ来たのか分かるか」 健太 「地獄に行くか天国に行くか決めるため?」 死の神 「違う。それは完全な『死人』の場合だ。お前の場合は、百万分の一生きている。つまり死人ではないのだ」 健太 「じゃあ、ここは一体……」
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