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尚人
「おい、どこ行くんだ。みさき。お前んち、こっちじゃないだろう」
みさき
「うっさいわね尚人、帰り道くらい私の好きにさせなさいよ」
尚人
「……なんだよそれ」
みさき
「今日はまっすぐに歩きたいからまっすぐに歩いてるの!」
尚人
「……お前、今日返された数学のテスト、赤点だったんだろ」
みさき
「ぎくり」
尚人
「だから家に帰りたくないんだろ」
みさき
「ちっ、違うわよ!! ……ここに来たかったのっ!」
尚人
「おぉ、綺麗な夕日」
みさき
「この公園、海に面してるから、夕日が綺麗なのよ」
尚人
「みさきって……顔に似合わずロマンチストだったんだな」
みさき
「顔に似合わずはヨケーよ!!」
尚人
「たまにはいいかもな、こういうのも」
みさき
「まっすぐに歩くのはいいことよ」
尚人
「……で、どうだったんだ? 数学のテスト」
みさき
「やかましいっ!!」
完
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