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孝眞編 ~夢に未那識~
夢であれば忘れられる
現になれば忘れられぬ
夢の中にいる事を罪と言うなら…
現に生きることは罰と言う事なのだろう
夢と夢が重なってしまうなら、夢はきっと醒めてしまう
覚めた夢の果てに待つのが、もし死なら…
ワタシは果たして『現を知れて良かった』と思えるのだろうか?
ワタシは『夢にいたかった』と後悔しないだろうか?
けれどもきっとこれだけは言える…
それは「幸せ」じゃない
と言う事
果ての夢に未那識を映した月は、ワタシをいつしか棄てる…
俺は少なくとも、この時まだ、この意味を理解していなかった…
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