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私は薬に手を伸ばした
臭いも色も、全てが変若水で違うのは味
かすかに鬼の血の味がする
人の血の味も
嫌な薬だ
「虫酸がはしる」
障子をあけ風に当たった
「…死ねばいいのに」
「誰がだ」
下を見ると土方と原田がいた
「…別に」
障子をしめて薬をしまう
着物を総司から貰った物に着替え刀を掴んだ
部屋に通されたが中には居なかった
びぃどろの小瓶が一つ、転がっていた
土「嫌な予感がしやがる」
原「だな…どうする」
「近くを探す」
土方は障子を開けた柵には染みがついていた
「…涙か」
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