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社長と会話が弾み、楽しそうに笑っていた。
「…社長。」
と小さな声で話しかけると
「ん?どうした?」
と言ってくれた。
「少し人酔いしたみたいで…風に当たってきてもいいですか?」
と尋ねた。
「あぁ…大丈夫かい?ここにいるから、楽になったら戻っておいで」
と優しく言ってくれた。
彼と社長にお辞儀して、その場を離れた。
外に出るとひんやりした風が頬を撫でた。空を見ると綺麗な星。
「綺麗…。」
そう呟き星を眺めた。
ふわっと温かい物に包まれて、ビックリして振り返ると、肩には背広が掛かっていた。
「風邪ひきますよ(笑)」
そう言って笑う彼がそこに立っていた。
―ドキン
煩いくらい心臓が鳴る。
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