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着いたのは夜景の見える公園だった。
「綺麗…」
「うん…綺麗だね。」
しばらく黙って夜景を眺めていた。
「…美波ちゃん」
「…何?」
「俺…ずっと好きだったんだ。」
「…何が?」
「美波ちゃんが…」
「…えっ?」
ビックリして鷹ちゃんを見ると、真剣な表情で目の前の夜景を見ていた。
「美波ちゃんは気づいてなかったみたいだけど…ずっと好きだったんだ。
大人になってちゃんと就職したら、告白しようと思ってた。
でも…遅かったみたいだね(笑)」
「鷹ちゃん…」
「諦めるつもりはないけど…美波ちゃんが幸せそうだからさ。
少し見守っておくよ(笑)」
こっちを見る鷹ちゃんは、切ない笑顔だった。
「知らない間にいい男になったね(笑)」
「いつでも乗り換えていいよ(笑)」
「…気持ちだけ貰っておくわ(笑)好きでいてくれてありがとう。」
そう言うと、彼は優しく笑った。
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