34人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
仕事も終わり、社長との待ち合わせ場所に向かった。
着くと社長の姿。
「社長!!…お待たせしました。」
息を切らしながら駆け寄ると
「そんなに急がなくても良かったのに…(笑)。じゃあ、別の場所に移動しようか。」
と言って笑ってエスコートしてくれた。
着いたのはホテルのレストラン。
「社長?食事をするのですか?」
と聞くと
「久しぶりに食事をしながらのお喋りはダメかな?」
そう言われ、慌てて否定すると笑われてしまった。
予約をしていたらしく、先にワインが出てきた。
乾杯をしてワインを口にする。優しい渋みと深い香りが口の中に広がり、思わず頬が緩んだ。
「そんなに美味しいかい(笑)?」
「はい、久しぶりのワインなので、よけいに美味しいです。」
との言葉に社長は嬉しそうに笑った。
最初のコメントを投稿しよう!