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「初めてお逢いした時も背広を掛けて下さいましたね。」
「風邪ひくと大変なので…。」
彼の笑顔は私を優しい気持ちにさせてくれる…。
「砂浜を歩きませんか?」
と言う提案に私は快く応じた。
そっと手を差し出され、私は不思議に思って彼を見る。
「転ばないように…。」
そう言って私の顔色を伺う彼の頬が赤い気がするのは気のせいだろうか…。
差し出された手を取ると、彼は恥ずかしそうに笑った。ドキドキが伝わってしまうのではないかと、心配になる。
でも…すごく嬉しくて幸せで、離したくないと思った。
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