34人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
しばらくして椹木さんに電話をする事にした。
プルルル…プルルル……ガチャ
「はい、椹木です。」
椹木さんの声はいつもと違い、堅い声だった。
「あ、もしもし…「美波さん?」えっ!?あ、はい…」
私の言葉を遮って、私だと当てる椹木さん。
「どうして私だと分かったのですか?」
と言うと
「美波さんの声ならすぐ分かります。」
と言われた。…勘違いしてしまいそうな返事。
「ありがとうございます(笑)」
少し恥ずかしく思いながら、お礼を言った。
「美波さん…今日の夕方食事でもいかがですか?」
突然の誘いにビックリしたが、社長との約束がある。
「ごめんなさい…。今日は予定があって…。」
そう言うと、少し残念そうに
「そうですか…では、またお誘いします。」
と言ってくれた。
しばらく話をして電話を切った。
最初のコメントを投稿しよう!