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ハァ…ため息が出る。
何てタイミングが悪いのだろう。
でも、彼との約束があっても、私は結局社長との約束を優先するだろう…。そう思って少し笑った。
掃除や買い物をして、社長が迎えに来るのを待つ。
ピンボーン…
呼び鈴が鳴り、急いで玄関に向かった。
「美波ちゃん。お待たせ(笑)」
ドアを開けると、社長が笑顔で立っていた。
「こんばんは。」
そう言うと、社長は私を車へとエスコートしてくれた。
「どちらに行かれるのですか?」
不思議に思い尋ねると
「ホテルのディナーを食べに行こうと思ってね(笑)昨日は3人だったから、たまには2人で食事しよう(笑)」
と笑って言った。
「…(笑)分かりました。」
「あ、今日は社長と思わないで。昔みたいに話したいから…。」
…そんなの難しい。どうしたらいいか困っていると
「あははっ(笑)。そんなに困った顔しないで(笑)。」
と言われた。
困った顔してたのか…(笑)。
普段より柔らかい言葉を使ってくれるから、何だか嬉しくなる。
社長は昔からの憧れの人…。何だか嬉しい。
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