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「大丈夫です。」
一生懸命笑顔で答える。
「大丈夫じゃないだろ?もう帰りなさい。」
そう言って私を促す。
―ガチャッ
「大丈夫ですか?」
その声に目を向けると、彼がいた…。
急に意識が朦朧とする。私…。
「美波!?」「美波さん!?」…
たくさんの声を聞きながら、私は意識を手放した。
**********
「ん…。」
目が覚めると、私は家のベッドに横になっていた。
―ガチャッ
「あ、起きました?」
目を向けると、彼の姿…えっ!?椹木さん!?
パチパチと瞬きすると
「社長に頼まれて、お送りしました(笑)。」
と笑って彼は答えた。
「ありがとうございます…。何かすみません。」
そう言ってお辞儀すると
「まずは着替えて下さい。さすがに着替えさせるのは無理だったので…。」
そう言って部屋から出て行った。
ゆっくりダルい体を動かし、着替えをする。
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