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薬を飲むと、横になるよう促された。
食器を片付けようと立ち上がる彼にそっと手を伸ばす。
首を傾げ
「どうしました?」
と言われ正直に話す。
「少しの間手を握っててくれませんか?」
自分でも何でこんなこと言っているのか分からない。
でも…物凄く側にいて欲しかった。
「…美波さん。…分かりました。眠るまで手を握ってますから、安心して下さい。」
目を反らして言う彼が愛おしい。
温かい手に包まれて、安心した。そして私は自然と夢の中へ落ちていった…。
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