34人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ん。…っ!?」
目が覚めると目の前に彼の寝顔があった。
時間は夕方6時。
ゆっくり起き上がって、水を飲みに台所へ向かおうとすると、引っ張られてベッドへ戻された。
「どこに行くんですか?」
いつもよりちょっと低めの声。
「水を飲みに…。」
と言うと、待っててと言って彼が出て行った。
**********
「はい、どうぞ。」
そう言って差し出された水を飲む。
「ありがとうございます。」
と言うと笑って首を降ってくれた。
「私は一旦家に帰ります。着替えてからまた伺います。それまで1人で待っていられますか?」
そう言って私の顔を覗き込む。
一瞬寂しく思ったが、また来ると言ってくれたから、ゆっくり頷いた。
「そんな顔しないで下さい…。」
困ったように笑った。私はどんな顔をしていたのだろう?
「…大丈夫です。」
そう言って笑うと、そっと頭を撫でてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!