34人が本棚に入れています
本棚に追加
「疲れました?」
「はい。美波さんの事ばかり考えて失敗ばかりで大変でした(笑)。」
「えっ!?…すみません。」
「半分冗談です(笑)。美波さんの事ばかり考えていたのは本当ですよ。」
…椹木さん。私は…どうしたらいいのだろう?
「そんな顔しないで…。熱計って下さい。」
差し出された体温計を受け取り、横になる。
「お粥温めてきます。」
あ…。とっさに彼を掴んだ。
「ん?どうしました?」
「もう少しそばにいて下さい…。」
彼を見ると
「美波さんはズルいです。そんな目で見られたら行けません…。」
そっと手を握ってくれた。
最初のコメントを投稿しよう!