気持ち

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「疲れました?」 「はい。美波さんの事ばかり考えて失敗ばかりで大変でした(笑)。」 「えっ!?…すみません。」 「半分冗談です(笑)。美波さんの事ばかり考えていたのは本当ですよ。」 …椹木さん。私は…どうしたらいいのだろう? 「そんな顔しないで…。熱計って下さい。」 差し出された体温計を受け取り、横になる。 「お粥温めてきます。」 あ…。とっさに彼を掴んだ。 「ん?どうしました?」 「もう少しそばにいて下さい…。」 彼を見ると 「美波さんはズルいです。そんな目で見られたら行けません…。」 そっと手を握ってくれた。
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