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社長はいつも欲しい言葉をくれる。
少しずつだけど、私は愛される幸せと愛する幸せを思い出していった…。
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いつものように家路を急いでいると、家の近くのコンビニの前で会いたくない人を見かけた。
いろんな思いが駆け巡る。
急いで隠れてあの人を見る。
どうしてあの人がいるの?何で今現れるの?…嫌だ。もう嫌だ…。
自然と私は電話をかけていた。
「…美波さん?どうしたの?」
「…椹木さん…助けて…」
涙が溢れ、うまく言葉に出来なかった。
「…っ。今何処!?」
「家の…近くの…コンビニ…。」
―ガチャッ…プーップーッ…
切られてしまった…。
めんどくさい女…。嫌われてしまったかな?…嫌だなぁ。苦しい…。
涙が次から次へと零れ落ちる。
しばらく泣き続けていると、誰かに呼ばれた…。
「ハァ、ハァ…美波さん…。」
走って来たみたい。肩で息をしていた。
あぁ…。この人なら大丈夫…そう思えた。
「美波さん!?美波さ…」
彼の声を聞きながら、意識を手放した…。
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