34人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ん。…ここは…。」
目が覚めると、私は家の中にいた。
―ガチャッ
「あ、美波さん…。目が覚めたみたいだね。」
「…椹木さん。」
「急に倒れるからびっくりしたよ。」
そっとおでこに手を当て、熱がないか確認して微笑んだ。
「私…。」
あぁ…。あの人を見かけて…椹木さんに電話したんだ。
「椹木さん…ごめんなさい。」
「謝らないで…。何があったか分からないけど、ゆっくり休んで…。」
「…椹木さんに聞いて欲しいことがあります。あとで…聞いてくれますか?」
「はい…。とにかく、今は休んで…。」
頷くと笑ってくれた。
目を閉じると、ゆっくり夢の中へ落ちていった…。
最初のコメントを投稿しよう!