再会

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「…大丈夫です。 私は…愛してくれてるから、心配して縛ったりしてるんだと思ってたんです。怒るのも愛してくれてるからだと思って…。 でも、彼は嘘をついていたんです。やらないと言っていたギャンブルをしたり、仕事もまともに行かず、私や友達からお金を借りてばかり…うんざりして別れを告げたのに、彼は駄々をこねて私を離そうとしませんでした。 知らないフリをすると、終いにはストーカーのようになりすごく怖かったです。それから、私は人を信じることが怖くなりました。 あれから恋が出来なくなったんです。…好きになることが怖くなったんです。愛されるのが怖くなったんです。」 「…美波さん。辛かったんだね。俺は痛みをすべて分かってあげられないかもしれない…でも、守るから。少しずつ信じてくれたらいい。 俺のすべてを隠さず見せるし、美波さんの気持ちすべてぶつけていい。全部受け止めるから!!だから…もう1人で抱え込んで泣くな!!」 熱い気持ちが嬉しくて、彼の腕の中で思いっきり泣いた。 泣き止んだとき、彼の優しい瞳にぶつかった。
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