再会

10/12
前へ
/125ページ
次へ
―ガチャッ 「お前誰だよ!?ふざけんな!! 美波を出せ!!―――――!!―――!!」 「―――――。―――なので、お引き取り下さい。」 「何だと!?ふざけんな!!」 ―バタンッ…ガチャッ ―ガンッ ドアを蹴る音がした…大丈夫だろうか?…でも、怖くて動けなかった。 「…美波さん。終わりましたよ。」 急に声がしてビクッとして見ると、少し寂しそうな顔で私を見つめる彼がいた…。 あ…私…彼の手を払ってしまったんだ…。 「あ…ごめんなさい!!」 「いいよ。怖かったでしょ?」 そっと遠慮がちに頭を撫でてくれた。 「…ありがとうございます。」 「守るって言ったでしょ? また何かあったら言ってよ。すぐに駆けつけるから…」 「…はい。」 「ちょっと気分転換に出掛けない?」 と言われたから、出掛けることになった。
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加