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あれから元カレが家に来ることもなく、また近くで見かけることもなくなった。
少しずつ椹木さんと過ごす時間が増え、彼を信じられるようになっていった。
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「美波、最近ますます綺麗になったね!!」
澪と久々にご飯を食べに来ていた。
「ヤダ!!何?何か変なもの食べた(笑)?」
冗談で言ったのに澪は真剣な顔で私を見つめた。
「本当だよ。美波今いい顔してる。」
「…ありがと。この前あいつが来たって言ったでしょ?…でも、不思議と今は落ち着いてる。
椹木さんがいてくれたら、傷なんて忘れられると思った。」
「…美波。」
澪はギュッと私を抱きしめてくれた。
良かったと涙を流してくれた。
「澪…ありがとう。…澪がいてよかった。澪がいなかったら私…笑ってなかったよ。」
私の事をいつも思ってくれる澪に心からお礼を言った。
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