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澪とたくさん話をして、心がポカポカしていた。
幸せな気持ちのまま家に着いた。
あれ?…誰かが家の前にいるみたい。…まさかまたあの人?
怖くて足が動かない。
しばらくジッと見つめていると、私に気付いたのか私の方に近づいてくる。
どうしよう…怖い。ゆっくり後ろに下がる。
「…美波さん?」
えっ!?…聞き慣れた大好きな人の声。
「…椹木…さん?」
街灯の灯りで見えた顔は椹木さんだった。
ホッとして崩れ落ちる私を急いで駆け寄り、抱き留めてくれた。
「…またあの人かと思って怖かったです。」
「驚かしてごめんね。少し話がしたくて…。」
そう言って優しく笑った。
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