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「少しドライブしない?」
「…はい。」
どこかいつもと違う。
何となく落ち着かない彼に少し不安になる。話って何だろう…。
車内でも何となく会話が進まない。
時折見せる彼の強張った表情が私の不安を倍増させる。
着いたのは公園。
「降りよっか。」
そう言ってサッと降りる彼。
急にドアが開き、彼がそっと手を出して車から降ろしてくれた。
やっぱりいつもと違う。
口を開こうとすると、サッと足を進める彼。
立ち止まって彼を見ると
「もう少し歩いてから話すから…」
と言って私の手を引いた。
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