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しばらく歩くと、少し開けた場所に出た。
「うわぁ…」
目の前に広がる夜景に目を奪われた。
「気に入った?」
「はい!!」
彼を見るといつも通りの笑顔に戻っていた。
近くのベンチに腰掛け、夜景を見ながら彼の言葉を待つ。
「…美波さん。」
「…はい。」
「…俺はずっと美波さんを守りたいんだ。次期社長という立場だから、これから苦労もさせるかもしれない。でも…俺は美波さんと結婚を前提にお付き合いしたいと思っています。」
…夢だろうか?…それともからかっているのだろうか?
彼を見ると真剣な少し不安気な顔で私を見ていた。
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