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さっきの視線は何だったんだろう…と思っていると、社長がまた誰かと話し出した。
ふと見ると、先ほどの彼。何故かドキドキしてしまっている自分に気づいた。
「…そちらの女性は?」
少し低めの声にドキッとする。
「私の会社の社員です。」
とにこやかに答える社長。
「初めまして。椹木龍也と申します。」
そう言って笑って手を差し出した。
「あ…初めまして。結城美波と申します。」
手を取りながら、笑って答えた。
これが彼との初めての会話。
大きな彼の手の感触がなかなか取れなかった。私は彼に恋をしてしまった…。
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