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ようやく落ち着き、家に入る。
「何かあった?」
ソファーに座り、私に膝に座るよう促しながら優しく問いかける。
それに従いながら、私は首を振った。
「何も…。ただ逢いたくて堪らなくて…逢えたのが嬉しすぎて。」
そう言って笑うと、彼はビックリした顔で私を見つめた。
「…何ですか?」
何も言わない彼に恥ずかしくなり、照れ隠しで可愛くない口調になる。
「いや…今までそんな事言わなかったから、逢いたいと思って無いのかもと思ってた。」
「何言ってるんですか…。彼氏に逢いたいと思うのは当たり前です!!好きなんだから…。」
嬉しそうに笑うから、恥ずかしくなる。
「俺も…。」
「えっ!?」
「同じように逢いたくて堪らなくて、気が狂いそうだった。
電話やメールだけじゃ伝えきれなくて…いっそのこと俺の中に閉じ込めておきたいくらいだった。」
言わなくても伝わる。
触れ合えば、お互いの気持ちが痛いほど伝わってくる。
互いに同じ想いだと…。
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