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『もう少し見……………、そろそろ起こ……………。…ナ、セナ!おき………よ。………………クラ………ト………待ってるじゃない!セナ!』
あぁ……なんか…うっさい……。
「セナったら。早く起きないと、………したり……とかしちゃうぞ~。なんてね。」
「は?」
「きゃっ!?セナ!?いつから起きて!?まっまさかずっと聞かれて!??」
「あぁ、なんだ委員長か。ぎゃあぎゃあ騒ぐな……寝起きの頭にはキツイから。あと悪戯とかはかんべんしてくれ。」
「かんべんってそんな……私はまだなにも……。」
「まだ?なんかよく聞こえなかった……まぁ、これ再生したらわかるだろ……。」
俺は授業を寝てても授業内容がわかるよう、MPTDの録画機能を点けっ放しにして記録していた。
「見ちゃダメ!!ダメダメダメ絶対ダメー!!!」
「うわっいきなり何すんだ!?」
心なしか涙目の委員長に俺のMPTDを横から奪い盗られた。
「はわぁ!??なんかいっぱいデータ入ってる???さっきのは?どれ?私こうゆうのよくわかんないのよね?もう仕方ないよね?うん、これでいいや。えい!」
「ちょっお前!??今何した!?それ今日のか!??」
「……よし。」画面を見つめながら小さく頷く委員長。俺が画面を覗き込んでみると……マジかよ………。
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