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あの女。
ホームで見かけた彼女が脳裏から離れない。
背丈は知佳なんかより全然大きく、170cm近くあった。
髪は腰につくぐらいのストレートロング
ブラウンの髪がサラサラとなびいていた。
年齢は24歳ぐらいだろうか?
顔立ちは綺麗に整い、そう…冷たそうな印象だった。
体型はかなりの細身で、手足が長くモデルのようだった。
日本の可愛いモデルじゃなく、パリコレとかに出そうなモデル。
陶器のような肌と整った顔立ちが、マネキンのように感じされた。
白い無地の夏用ニットに、スリムデニム。
そんな地味な格好もあの容姿だと、様になっていた。
そう…あのマネキンのような、無表情が似合う女が俺を見て劇的に変化したんだ。
見開いた目、困ったような顔、無理に笑った笑顔。
そして…涙
まるで女優だ。
表情がコロコロ変わり、人の目を引き付けて止まない。
映画のワンシーンを見てるようだった。
今考えたら、白日夢のような…そんな感じだ。
彼女は現実味がなく、フワフワしている。
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