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「ハニョラハマママンぶふっ!」
放物線を描いてぶっ飛ぶ。唖然として飛んでいった方を見るいかにもヤンキー軍団。
「うわああああぁ!マジマさあ~ん」
1人のヤンキーが叫んで飛んでいった物体…マジマさあ~んなる者を追いかけ出した。他のヤンキー達も後を追う。
マジマさあ~んをぶっ飛ばした張本人…ヤンキー軍団を見送るとくるりと回りヤンキーを背に歩いていった。
「あ…あの…ありがとうございました。」
先程ヤンキー軍団に絡まれていた女子高生達は彼にお礼を言う…彼は足を止め女子高生に振り返り、
「別に助けた訳じゃない…この道を通るのに邪魔だったからさ」
「あ、あのよかったらお名前と赤外線で交信を…」
彼は女子高生達をじろっと見ると
「名は徳川源十郎、中2。携帯はない!」
吐き捨てるように言うと正面を向き歩き出した。
「ええ~中坊!?年下パスッ!」
「何あれ!?背ちっちゃいし!」
「てゆーか眉太っ!?なんだよあれ」
「しかも何なのあの学ラン!いつの時代よ」
「アドレス聞いてもメール送んないっつーの!」
…うるさい女共。勝手にほざいてろ。
俺は二度と振り返ることなく家路を急いだ。
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