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人間とは愚かなモノだ。それは今に分かったことでは無い。いや、今まで気付かなかっただけかもしれない。
我は、人間の居なくなった町を歩いていた。町の中心部にかかると思っていた時だ。いきなり子供の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。あれは、人間の言葉で『発狂』と言うのではなかろうか?まぁ、別に何と言うかなどでどうでも良いが。話を戻そう。我は、泣き叫ぶ子供の所まで歩いて行った。ソコには、喰い千切られた身体の一部が転がっていた。
我は、咄嗟にこの子供を守りたくなった。確かに、我は人間の様な優しさを持ち合わせているわけではない。それよりも、化物としての獰猛さ、凶暴さがある。けれども、我は本能より先に動いていた。
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