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ツーッと頬に涙が伝う
自分の中でかなり大きな存在の人だったためショックがでかい
とめどなく溢れる涙を手の甲で拭って前へ歩みだす
結局男なんてそんなもんなんだよ、
そう言い聞かせて自分を慰める
だけど…、三上先生に言い過ぎた。
私が最低とか言う資格ないのに…。
嫌われちゃった…かな?
いやいや、何を気にしてんだか
三上先生になんて嫌われればいいじゃん
また振り回されるつもり?
でも、さっきからズキズキ胸が痛んで…
私はとうとうその場に座り込む
「……う。」
どこかからぼんやりと声が聞こえる
「………とう!」
私を呼んでるような気がして周りを見渡すけど誰かがいる気配はないし。
「伊東!」
どんどん声が大きくなる
足音も近づいてきてる
そして、肩をトン、と叩かれた
「な…にしてんだよ…!…ハァ
ふらふらしてんじゃねーよ、アホ!
ハァ…ゲホッゲホッ…ハァ」
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