大切な先輩

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2人はまだ気まずそうにこちらを見ていたけどなんとなく私の気持ちをくみ取ったようで歩きだしてくれた 「はぁ…。」 私はため息をつく。 「幸せ逃げるよ~」 いつの間にか後ろにいた桜井先輩が言う もう考えごとはすんだのかな? 私がそう思ってると 「まだ三上が好き?」 「えっ?」 意外なことを聞かれた 「なんで…?」 もしかして顔に出てた? 「あのさ、前から俺、葉月からまこのこと聞いてて、紹介してって言ってもまこは男が苦手だからって言うんだ だから何度も自分から声かけようとしたけど無意識にまこ、男を避けてんだよ?」 「……………」 そう言えば…そうかも。 「でも三上には違った 三上だけはいとおしそうに見てんの だからそんな簡単に忘れられねーとは思う いくら最低なことされてもさ。 そーだろ?」 「そんなこと…」 ある…。 「何でも話しなさい!正直に! おじさんが相談に乗ってあげるから 可愛い後輩のためなら何でもしてあげるよ? まぁ、三上のことを俺は許せねーけど」
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