大切な先輩

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「…………」 三上先生は一向に口を開かない 「まこ、行こうぜ。」 先輩はそんな様子に呆れながら私の手首を引っ張り歩きだした なに考えてるのかな? 後ろで大橋先生が呼び止めてるのが分かったけど先輩は足をとめなかった しばらく無言のまま歩く 「あー、スッキリした」 「えっ?」 「イライラしてたからね 後輩をいじめるやつは許せねーの俺!」 「だけど先輩今まで怒った素振り見せてなかったから驚きましたよ」 「だってまこに怒った素振り見せても三上先生がまだ好きなお前は庇うだろ?」 たしかに…。 でも… 「ちょっと可哀想でしたね」 私の言葉にはぁー、っとため息を吐く先輩 「まこ、甘いよ! あれくらい言わなきゃあいつは反省しない 俺は、今回のことちゃんと三上に罪の重さを分かってほしいんだ もう二度とまこを傷つけてほしくないからね。」 「桜井…先輩」 「ほんとはまこに三上とはもう関わるな、って言って終らすつもりだったけど、まだまこが好きならそうはいかないからね…。 あいつに変わってもらうしかねーかな、って思って。」
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