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先生は何か言いたげだったけど聞くのが怖くて逃げた
教室にずんずん走る
「…て!」
でも何かに腕を強く掴まれ前につんのめる
「待てよ!まこ!」
三上先生だ。
「何ですか?」
後ろを振り返らず背中を向けたまま先生に尋ねる
「全部が全部奈央と重ねてたわけじゃないんだ…。」
「……………」
その言葉に驚いて、先生を見たら先生は真剣だけど少し辛そうな微妙な顔をしていた
「もし、…
もし、まだまこが俺を許してもいいと思ってるなら話しを聞いて欲しい。」
何を言われるか分かんないし、正直怖い。
でも知りたいと思った。
だって今でも大好きな三上先生だもん。
私はゆっくりうなずくと先生はホッとしたように笑った
「ありがとう、まこ。
じゃあ…、国語科教官室に行こうか?」
「…はい」
歩きだす先生に黙ってついていく
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