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「わかりま…「待てよ。」
分かりました、と言う声を後ろから誰かに遮られる。
「広大さん…。」
ぼそっと呟く三上先生に私も驚いて振り返ると、
少し不機嫌そうな高柳先生がいた。
「伊東、来い。」
先生は私の腕を強く引っ張った。
「せんせ…、痛いよ。」
「いいから来いって!」
びくっ。
先生に怒鳴られたのなんて初めてだ。
だっていつもは無表情だし…。
私は動揺を隠しきれなかった。
「広大さん、まこがおびえてます。
離してあげてください。」
「話があんだよ。」
「でも今は俺と話してるんです。
見てわかって頂けませんかね?」
「てめぇ、伊東に何したか分かって言ってんのかよ?」
「だから謝るために話しをしていたんですが。」
「で、?
伊東は許したのかよ?」
「その返事をもらおうとしたら広大さんが来たんです。」
高柳先生が私を見る
「伊東、てめぇ許す訳ねーよな?」
え…。
2人が私を見つめる。
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