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「あ、私は…」
私は2人を見上げる
「三上先生と、……
前みたいに仲良く、したいです…。」
「まこ、その気持ちはほんと?」
「はい。」
「ありがとう。
だそうです、広大さん」
チッ!と高柳先生は舌打ちをした
「伊東の気持ちはよく分かったよ。」
まただ。
またあのときの冷たい視線。
「邪魔者はさっさと帰るわ。
じゃーな。」
「えっ。」
私は顔を上げる。
だって高柳先生、なんか話しあったんじゃ?
「伊東、お幸せに。」
声は冷たいけど、そう言った高柳先生はすごく悲しい顔をしていて、
なんか心が苦しくなった。
無性に追いかけたくなった。
私は立ち上がる。
「まこ?」
「私、教室戻ります。
じゃあ先生、今日から元通りですから。」
「あ、ああ…」
先生の返事を聞くと私は急いで高柳先生を探した。
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