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まだ頬を伝う涙にイライラする。
なぜ自分が泣いているのか分からなくて。
私が好きなのは三上先生だ。
たしかに前に高柳先生にもドキドキしてたときはあった。
でもそれは恋ではないってことで終わってて、
だから…
あーもう分からない!
何なのよこの感情は!
なんでこんな胸が苦しいのよ!!
がらがらがら。
「はあ、やっと見つけた。」
「桜井先輩!」
「桜井先輩!、じゃないでしょー。
さっき、声かけたのになんで無視するのさー!」
「す、すいません。」
「んっ?」
桜井先輩が私に顔を近付けてくる。
「んっ?うーん?んっ?」
なにやら呟きながらどんどん…。
唇と唇が触れそうだよぉ。
「まこっ?」
「は、はい。」
ち、近い!
私は先輩を見ず、床を見つめる
「ちゃんと目、見てよ?」
「う…、はい。」
私は先輩の顔を見上げる
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