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ここが2-Bか…。
私は教室の前で止まる
まだクラスメイトを知らない私は急に緊張してきた
「どーしたの?まこ。
早く入りな。」
後ろから三上先生の声
まこ、という言葉に胸が高鳴る
「まこって…」
「んっ?だって俺の生徒だろ?
仲良くなるために名前呼びは当たり前!」
当たり前なんだ。
先生と話すことなんて全くないから、こういうのは初めてで分からないことがいっぱいだ。
「ほらまこ?教室入るよ。
どした?」
先生が心配そうに聞いてくる
うー、私緊張しいだからこういうのダメなんだよね。
でも、三上先生に心配もかけられない。
よし、開ける、勇気を出して開けるんだ。
思いきってがらっと扉をあける
生徒会で私が一番遅かったからみんないる
ざわざわしていた教室が一気に静まりかえり、みんなの視線が一気にこちらに向く
でもそんなのほんの一瞬。
男子は興味なさそうに再び話し出す。
女子は後ろにいる三上先生に気づいたのかキャーと興奮しだした。
誰も私なんて見ちゃいない。
ま、それでいいんだけど。
私はこそこそと自分の席についた。
それを見て先生が笑顔で教壇に立つ
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