まこちゃんと先生

分からないココロ

玄関まで来ると雨が降っていることに気付いた。

あ、傘持ってたっけ？
というかカバンどこだ？
朝来て、三上先生と話して、それから先輩に会って…。
どこで忘れてきたのだろう？

でもそんなことはどうでも良かった。
とにかく帰りたい一心で私は雨の中を走り出した。

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｢あれ？まこ？｣

家に帰るとお母さんののんびりした声が台所から聞こえた。

｢……………。｣

｢まこ？まこじゃないの？｣

何も喋らないことに不思議に思ったのかお母さんが玄関まで来る

｢え、どうしたの？
びしょびしょじゃない！
今タオル持ってきてあげるから、ちょっと待ってなさい。｣

お母さんはあわててタオルを取りにいく

何も聞かず私を心配してくれるお母さんに涙がまたこぼれた。