分からないココロ

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「おっと、大事な用事を忘れるとこだった。 お母さん、ちょっとまこさんとお話しさせて頂いてもいいですか?」 「えぇ。もちろんよ。 まこったらモテキねぇ! 昨日もイケメンな三上先生が来て下さって、うらやましい限りだわ!」 「三上…?」 「先輩! 私の部屋で話しましょう。 案内しますから。」 「あ、ああ…」 三上、と言う言葉に一瞬反応した先輩だったが黙って私の後についてきてくれた。 「ここが私の部屋です。 どうぞ!」 「へぇ、可愛い部屋だね」 「ありがとうございます。 先輩、話しってなんですか?」 「うん…、 まずこれ俺と葉月と雄也から差し入れね」 ゼリーやらお菓子やらが入った袋を先輩は私に渡す。 「ありがとうございます。 わざわざすいません。」 「全然いいよ。 それに、謝るのは俺の方だ」 「えっ?」
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